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[4E3-OS-11c-03] ソーシャルワーカーの非言語行動スキルの対話ロボットへの実装に向けた検討
笑いに伴われる振る舞いに着目して
キーワード:対話ロボット、対話システム、非言語情報、ソーシャルワーカー、笑い
現在日本は超高齢社会である。高齢者の認知症有病率も年々上昇傾向にあり、認知症の予防が急がれている。認知症の予防には対話コミュニケーションが重要である。介護施設ではソーシャルワーカー(SW)による傾聴対話が行われているが、人員と時間の確保が難しい。そこで対話コミュニケーションにより認知症の予防が可能な対話ロボットの活用が期待されている。本研究では、SWのスキルを実装した対話ロボットの構築を目指す。本研究ではSWと高齢者との対話映像を分析して、低頻度だがSWが笑い場面で上半身を大きく仰け反って笑う非言語行動による対面スキルを明らかにした。そのうえで、人間同士の対話で有効に働く大きな身体動作を伴う振る舞いを、対話ロボットに実装した。実装は明らかにしたSWのスキルに人間が笑う時に伴う上下振動を制御指針とした。そして対話ロボットによる、身体動作の大きさが異なる振る舞いが人に与える印象を、笑いの場面に着目した対話実験で調査した。分析を通して、人間同士の対話と同様に人と対話ロボットの対話においても身体動作が大きい方が良い印象を与えることが示唆された。今後の対話ロボットの設計指針の提案に繋げる。
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