2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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オーガナイズドセッション » OS-24 AI倫理・ガバナンス -イノベーションと規制の狭間で-

[2J6-OS-24b] AI倫理・ガバナンス -イノベーションと規制の狭間で-(2/2)

2022年6月15日(水) 17:20 〜 19:00 J会場 (Room J)

オーガナイザ:小野寺 佐知子(富士通)[現地]、鄭 育昌(富士通)、丸山 文宏(産業技術総合研究所)

17:40 〜 18:00

[2J6-OS-24b-02] Fairness by Design: 地域文化の多様性を考慮した公平なAI開発フレームワーク

〇中尾 悠里2,1、小林 賢司2、スタンフ シモーヌ3 (1. 東京大学大学院、2. 富士通株式会社、3. グラスゴー大学)

キーワード:人工知能、公平性、文化的多様性

人工知能(AI)が人事採用や与信調査、再犯予測等の社会的な意思決定に使われるようになり、訓練データなどに含まれる差別的なバイアスがAIの結果に反映されるという問題が重要視されるようになった。AIの中のバイアスを緩和し、公平なAIを実現しようとする様々な取り組みがなされているが、公平性は文脈や文化によって多様であり、一元的に定義することが難しい。そこで、本発表では文化・立場によって異なる公平性の考え方をAIシステムの設計に反映するFairness by Designの枠組みを提案する。Fairness by designは多様な国・立場の人に対するワークショップに基づくAIに必要なデザイン要件の明確化、デザイン要件に基づくインタラクティブなAIシステムの構築、多様な国・立場の人からのモデル修正の提案の統合と、交差バイアスを考慮できるバイアス緩和フェーズからなる。本発表では、この手法を銀行のローン審査データに適用し、文化によって公平性が多様であり、文化ごとに異なるAIモデルが得られるという事を示した。

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