2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[2P1-GS-10] AI応用:医療

2022年6月15日(水) 09:00 〜 10:40 P会場 (遠隔P)

座長:熊谷 雄介(博報堂)[遠隔]

09:00 〜 09:20

[2P1-GS-10-01] 多相CNNと人工造影CT画像を利用した腎腫瘍検出

鈴木 淳晟1、倉本 怜1、〇亀谷 由隆1、山田 啓一1、堀田 一弘1、高橋 友一2、佐々 直人3、松川 宜久4、岩野 信吾4、山本 徳則4 (1. 名城大学、2. Meis Technology Inc.、3. 愛知医科大学、4. 名古屋大学)

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キーワード:腎腫瘍検出、造影CT画像、画像変換、畳み込みニューラルネットワーク

近年,医用画像を用いた医療診断において,深層学習モデルを用いて診断支援を行う試みが増えている.本研究では,診断前のスクリーニングを目的として,腹部CT画像から腎腫瘍の自動検出を行う畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の構築を考える.腹部CT画像に基づく腎臓の診断では造影剤を使用する場合が多く,専門医は造影剤投与前に撮影されたCT画像(単純CT画像)と投与後に一定の間隔で撮影された数枚のCT画像(造影CT画像)を用いて腎臓の診断を行う.造影剤は腎臓の組織間の造影を増強して診断を容易にするが,造影剤へのアレルギーや造影剤投与による腎機能の悪化が問題視されている.そこで本研究では,既に撮影された単純CT画像と造影CT画像のペアから学習した画像変換モデルpix2pixを用いて人工の造影CT画像を生成することで,造影剤なしに腎腫瘍を自動検出することを考える.また,CNNは単純CT画像と造影CT画像を同時に入力(多相化)して安定した予測を狙う.実験では,実在の単純CT画像と人工の造影CT画像を入力とする多相CNNの予測精度が実在の単純CT画像のみを入力とする場合より向上することを確認した.

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