2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[3F4-OS-23] 人間とAIの共存のあるべき姿を考える

2022年6月16日(木) 15:30 〜 17:30 F会場 (Room F)

オーガナイザ:西田 知史(情報通信研究機構)[現地]、宮原 克典(北海道大学)、新川 拓哉(神戸大学)

17:10 〜 17:30

[3F4-OS-23-06] 徳倫理からのAI倫理を考える

〇宮原 克典1 (1. 北海道大学)

キーワード:AI倫理、徳倫理、ケアロボット、テクノモラルな美徳

本発表では「徳倫理」の基本的な考え方を解説し,それが人工知能の倫理にいかなる貢献をなしうるかを考察する.哲学者 Shannon Vallorが徳倫理の立場からおこなったケアロボットの倫理的意味をめぐる議論をケーススタディとして用いて,徳倫理の観点には二つの意義があることを示す.(1)AIの開発や導入にともなう倫理的懸念のなかで義務論や帰結主義の観点からは見落とされがちな問題を可視化するのに役立つ.(2)今後の技術開発や社会実装のあり方に一定の指針を提示できる.最後に,徳倫理の観点が人間とAIの共存のあるべき姿をめぐる今後の研究に対して帰結にかんして,いくつかの論点を提示する.

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