2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[3K3-GS-10] AI応用:交通

2022年6月16日(木) 13:30 〜 15:10 K会場 (Room K)

座長:藤井 秀樹(東京大学)[現地]

13:50 〜 14:10

[3K3-GS-10-02] 交通流円滑化を目的とした信号機オフセット制御法の提案

〇高村 大輝1、藤森 立1、須賀 聖1、山田 悠司1、井原 史渡1、林 健1、栗原 聡2 (1. 慶應義塾大学大学院理工学研究科、2. 慶應義塾大学理工学部)

キーワード:ITS、マルチエージェントシステム、知的制御

都市部における交通需要の増加に伴い,時間的・経済的損失や大気汚染などの環境汚染を引き起す交通渋滞が深刻な問題になっている.交通渋滞の解消に向けて,適切なパラメータを用いた信号機制御の研究が盛んに行われている.信号機制御におけるパラメータにはサイクル長,スプリット,オフセットなどが存在するが,本研究では現実の広域制御を考慮した,一般的な道路ネットワークに適用可能な,マルチエージェントモデルを用いた動的オフセット制御法を提案する.本手法では,道路ネットワーク上で各交差点がエージェ ントとして振舞い,エージェント間で通信・交渉を行い,連結し木構造を構築することにより,動的にオフセット制御を行うエリアを構築する.構築された木構造内でエッジの交通量に基づいて基本的なグリーンウェーブ制御を行う.交通シミュレーションソフトSUMO上に構築した,グリッド状エリアと実在する道路エリアを用いた検証から,提案手法が交通状況に応じて動的かつ柔軟にグリーンウェーブ形成を行う事が可能であり,優れた交通流円滑化効果を持つことを示した.

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