[3Yin2-52] 音声対話システムの応答音声のパラ言語情報に対するユーザの許容評価モデルの検討
キーワード:対話システム、パラ言語情報、許容範囲、快-不快、対話継続欲求
現在、日本は高齢者の単独世帯や介護・子守り現場、コロナ禍における外出自粛などの社会背景から対話相手の需要が高まっている。会話の頻度が低くなることで健康の低下が懸念される。このような対話相手の需要に音声対話システムの活用が期待される。雑談相手となる対話システムの役割の一つに心的状態の共有がある。ユーザが表出した心的状態に対して、ユーザが許容できないパラ言語情報での応答を対話システムがすることによって対話が破綻し、ユーザの対話継続欲求が下がる問題がある。このような破綻の問題は人間と共生する音声対話システムを実現するための障壁となる。本研究は、このような破綻の問題の解決を目指す。我々はこれまでに、ユーザ発話とシステム応答が表出する快不快状態に着目し、ユーザ発話へのシステム応答に対する許容範囲の存在を、多様なユーザ発話を用いて確認した。本稿では、ユーザ発話に表出される快不快状態によって許容されるシステム応答の傾向が異なることを示したうえで、許容されるシステム応答を出力可能にするための快不快状態に基づく許容評価モデルについて述べる。
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