10:20 〜 10:40
[4K1-GS-1-02] 思考のゆらぎと自律神経の変化を対応させたマインドワンダリングのモデル
キーワード:マインドワンダリング、ホメオスタシス、知覚運動課題、ACT-R、認知モデル
外界とのインタラクションを伴う作業(知覚運動課題)を一定の水準で継続するためには,作業者の覚醒水準を適正に制御する必要がある.本研究では,直接観察できない作業者内部の覚醒水準を予測・制御するために,認知アーキテクチャACT-Rを用いたモデルを構築する.ACT-Rは,内部状態のモデルを理論的な背景に従って構築する手段である.
本研究のモデルは,課題遂行中の記憶検索に関連づけてマインドワンダリングの生起を表現する.内部状態に紐付けられた記憶(課題についての記憶,課題外の事柄の記憶)の想起により,課題集中モードとマインドワンダリングモードを確率的に切り替える.通常,記憶はその強度(活性)の高いものが思い出されるが,活性にかかるノイズ(確率的なゆらぎ)により別のモードが混入する.活性にかかるノイズは自律神経系の変化と対応することが指摘されている.この指摘に基づき,時間の経過とともにノイズが増大し,課題への集中を促すイベントが生じたときにノイズが低下するモデルを構築した.
このモデルを用いた予備的なシミュレーションにより,同様の知覚運動課題を用いた人間の行動データと対応付けられる結果が得られている.
本研究のモデルは,課題遂行中の記憶検索に関連づけてマインドワンダリングの生起を表現する.内部状態に紐付けられた記憶(課題についての記憶,課題外の事柄の記憶)の想起により,課題集中モードとマインドワンダリングモードを確率的に切り替える.通常,記憶はその強度(活性)の高いものが思い出されるが,活性にかかるノイズ(確率的なゆらぎ)により別のモードが混入する.活性にかかるノイズは自律神経系の変化と対応することが指摘されている.この指摘に基づき,時間の経過とともにノイズが増大し,課題への集中を促すイベントが生じたときにノイズが低下するモデルを構築した.
このモデルを用いた予備的なシミュレーションにより,同様の知覚運動課題を用いた人間の行動データと対応付けられる結果が得られている.
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