2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[4Yin2] インタラクティブセッション2

2022年6月17日(金) 12:00 〜 13:40 Y会場 (Event Hall)

[4Yin2-34] 対話型連歌システムにおける文脈を考慮した句の返答手法の検討

〇西村 純1、若林 啓1、綿抜 豊昭1 (1.筑波大学)

キーワード:連歌、対話システム、共創

近年、絵画や作曲などを対象にAIによる芸術作品の創作に関する研究が活発に行われている。AI単独での創作のみでなく、人とAIの共創を謳った研究も増えている。これらは学術的意義のみならず文化の発展にも寄与するとして注目を集めている。日本文化との関連では俳句の自動生成に関する先行研究があるが、人とAIの共創の観点からの先行研究はない。本研究では複数人の句の掛け合いから作品を作る連歌に注目し、共創システムとして、人とAIの対話型連歌システムの構築をする手法を提案する。句の自動生成には、LSTMを利用したニューラルネットワークモデルによる言語モデルを作成することで実現する。句の掛け合いから作品を作るという性質上、文脈を考慮して返答句を提示する必要がある。提案手法では、国際日本文化研究センターが公開している連歌連想語彙データを用いて各生成句に対してスコアリングすることで、文脈を考慮した返答句の選択を行う。連歌に親しみのある3名に提案システムを実際に使用してもらった結果、返答句の新規性の面で課題があるものの、提案手法の枠組みによって短連歌を成立させる返答を行えることが確認された。

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