2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

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[4Yin2] インタラクティブセッション2

2022年6月17日(金) 12:00 〜 13:40 Y会場 (Event Hall)

[4Yin2-53] 保全向け知識グラフ構築のための故障同義表現の抽出手法

〇森岡 智陽1、森本 康嗣1、内田 貴之1 (1.(株)日立製作所)

キーワード:知識グラフ、自然言語処理、同義語抽出

保全分野では,熟練者の定年退職等に伴う保全員の不足が年々深刻化すると予想されている.人員不足を補うために,保全対象機器に関する知識を蓄積し活用することで,保全業務を自動化することが求められる.知識の形式の例として,部品や故障現象などのノードとそれらの関係性を記述した保全知識グラフが挙げられる.本研究では,保全知識グラフを対象機器の保全マニュアルや保全レポートなどの自然言語で書かれたテキストから自動構築する際に課題となる,故障現象の教師なし同義表現抽出手法を提案した.既存の同義表現抽出手法として,共起する単語の分布を利用する手法がある.このような手法では,周囲の単語をすべて特徴量として扱うため精度があがらない場合がある.本提案手法では,分布計算に用いる共起表現を保全分野特有の情報に限定し,同義表現判定をおこなう.具体的には,故障現象に対して実施する処置の表現の分布を用いて同義表現を判定する.評価の結果,既存の手法と比較して精度が向上し,とりわけ,一般ドメインでは語義的に同義でないが保全分野では同義であるものをうまく判定できることがわかった.

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