2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[2E6-GS-6] 言語メディア処理

2023年6月7日(水) 17:30 〜 19:10 E会場 (大会議室 A2)

座長:中山 英樹(東京大学) [現地]

18:30 〜 18:50

[2E6-GS-6-04] 依存型意味論の未指定型による照応解析の試み

〇小斉平 ひな1、高橋 優太1、戸次 大介1 (1. お茶の水女子大学)

キーワード:照応解析、型理論、意味論、含意関係認識

構成主義論理の体系である依存型理論はこれまで自然言語の意味論の分析に用いられてきた.
こうした意味論はさらに自然言語推論の手法を提供しており,依存型理論は自然言語の意味論における主要な理論的選択肢となりつつある.
依存型意味論(Dependent Type Semantics, DTS)は,依存型理論による自然言語の意味論の一つであり,照応はDTSが説明できる意味現象の中枢である.
DTSでは,近年,未指定型と呼ばれる新たな理論的装置が導入された.
DTSでは未指定型を介して,型理論における証明探索として照応解析を行うが,その実装はまだ与えられていない.
本研究の目的は,証明支援系Coqを用いてDTSの理論的装置である未指定型を用いた照応解析手続きを実装することである.
以上のためにまず,未指定型をCoqにおけるデータ型として定義する.
次に,Coqが提供するrefineタクティクを用いて,未指定型による照応解析手続きを定式化する.
続いて,照応解析の結果を用いる自然言語推論の例をいくつか取り上げ,それらの推論がCoq内の定理として証明できることを示す.

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