2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

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[2L4-GS-3] 知識の利用と共有

2023年6月7日(水) 13:30 〜 15:10 L会場 (中会議室 C2)

座長:西村 拓一(北陸先端科学技術大学院大学) [現地]

13:30 〜 13:50

[2L4-GS-3-01] 経済波及効果発見のための出力の多様性を考慮した因果連鎖提示システムの構築

〇小林 涼太郎1、和泉 潔1 (1. 東京大学)

キーワード:因果関係ネットワーク、因果関係抽出、情報検索システム、テキストマイニング

企業の経済活動は,感染症の蔓延や原材料価格の高騰といった外部環境の変化に大きく影響を受ける.政策現場においては,支援を必要とする事業者の把握のために,変動事象の波及効果を適切に認識することが重要だ.本研究では,経済分野に関わる大量のテキストデータから原因-結果関係の記述を抽出することで,ある事象から派生する別の経済事象を因果系列として提示するシステムを構築する.それにより,企業に連鎖的に生じる波及効果の発見を可能にし,意思決定を支援する.
発見される波及効果は,類似する話題ばかりではなく幅広いものであることが望ましい.本研究では,より広範な経済波及効果を発見するための,出力の多様性を考慮した因果連鎖提示システムの構築を目的とする.我々は,Maximal Marginal Relevanceという情報検索システムなどで用いられる手法を応用することで,新しい因果連鎖提示のアルゴリズムを開発した.決算短信テキストを用いた評価実験により,提案手法では,「精度を損なわず,なおかつより多様な」出力が可能となることを確認した.また,出力の多様性の考慮による具体的な効果について,事例分析により検証した.

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