2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-19 Affective Computing

[3Q1-OS-19a] Affective Computing

2023年6月8日(木) 09:00 〜 10:40 Q会場 (601)

オーガナイザ:熊野 史朗、日永田 智絵、森田 純哉、鈴木 健嗣

10:00 〜 10:20

[3Q1-OS-19a-04] 過去の会話で形成されたラポールに基づく会話相手のランキング

〇林 貴斗1、Mawalim Candy Olivia1、石井 亮2、森川 輝2、深山 篤2、中村 高雄2、岡田 将吾1 (1. 北陸先端科学技術大学院大学、2. 日本電信電話株式会社 人間情報学研究所)

キーワード:ラポール、社会的相互作用、Affective Computing、社会的信号処理、マルチモーダルインタラクション

ラポールは,他者との調和した関係であり,話者間の高いラポールは社会的相互作用の質を向上させる.そこで,我々はラポール推定をランク学習として定式化し,会話中のマルチモーダル情報から推定されたラポールの程度に基づいて会話相手をランキングするモデルを提案する.このモデルは,オンライン語学レッスンや音声チャットを使用するゲームにおいて,ユーザーが過去にコミュニケーションした人物の集合から,ラポールが高い相手(教師,プレイヤー)を選び,ユーザーと再マッチングさせることを可能にする.会話相手のランク推定のために、ラポール評価を直接予測する回帰モデルを用いることができる.しかし,ラポールは主観評価であるため,回答スタイルや積極性効果などの知覚者効果の個人差によるバイアスが介入する可能性がある.一方,提案モデルは,同じユーザーから報告されたラポール評価に基づく2人の会話相手間の順序を学習するPreference Learningにより,知覚者効果の問題を回避できる.ランキング評価指標を用いて,提案モデルと回帰モデルを比較した結果,提案モデルがこのタスクにより適した手法であることが示された.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード