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[3Q5-OS-19b-04] 感情的プリプレイコミュニケーションはAIと人の交渉におけるWin-Win関係に寄与する
キーワード:エージェント、感情、複数論点最後通牒ゲーム
Win-Winな交渉をするためには,事前にコミュニケーションすることで相手について(特に相手の選好やリミット)について学ぶことが重要である.人-人の交渉において,感情表現は偽りがなく,信頼できる信号だと考えられているが,感情表現により選好やリミットを符号化して伝えることが人-AIエージェントの交渉結果にどのような影響を与えるかは未知であった.そこで本研究では,交渉前のコミュニケーションにおいて,感情表現からAIエージェントの選好を学習することが,Win-Winな交渉結果に寄与するか検討した.参加者(n=147)はAIエージェントと複数論点最後通牒ゲームを行った.参加者は,交渉内容を提案する前に,事前に1フェーズまたは2フェーズ,AIとコミュニケーションをした.その結果,選好学習と選好とリミットの同時推論を行う2フェーズを経験した参加者は,選好学習の1フェーズのみの参加者に比べてよりWin-Winな交渉結果となることが示された.この結果は,事前コミュニケーションにおいて,選好を符号化した非言語信号を交換することが,交渉において人間とAIが協力するために有効であることを示唆している.
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