[3Xin4-05] 小規模需要家グループの短期需要予測に向けた 次世代スマートメータによる需要家個別データの活用可能性の検討
キーワード:電力データ、需要予測、時系列データ、スマートメータ
需要家側の再生可能エネルギー普及とともに、柱上変圧器程度の単位でまとめた小規模グループの電力需要の詳細な管理と予測が一般配送電事業者の課題となっている。従来の需要予測では気象予報にもとづき、一般送配電事業者の管轄エリアを分割した地域ごとに値を予測する。しかし、多数の需要家を束ねた統計的な性質をモデル化すれば良い地域の需要予測と比較して、さらに細かい小規模グループの需要予測では個別需要家に依存して需要が大きく増減するため予測困難な問題がある。そこで本研究では2025年度から導入予定の次世代スマートメータで新たに収集可能となる個別需要家の主幹電力(5分間隔)や特例計量器による個別機器の電力データに注目し、小規模グループの需要予測へのデータ活用の可能性を検討した。その結果、12戸の一般家庭グループの短期(1~72時間後の)需要予測のためにグループの過去需要に加えて次世代スマートメータを模擬して計測した主幹と個別機器の電力データを説明変数とすると高精度化できることがわかった。また、予測モデルの説明性向上に、需要予測値に対する個別機器の内訳や予測への寄与率提示が有効な可能性も合わせて指摘する。
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