[4R3-OS-22b] グループインタラクションとAI

[4R3-OS-22b-01] いけずでイケてる京歩き

ウェアラブルデバイスを用いた新案内体験の提案

〇堺 稚菜¹、 大前 智史¹、羽場 友子¹、森川 慎一郎¹、金岡 利知¹、下瀬 主揮¹、吉田 真¹、 稲垣 正祥¹ (1. 京セラ株式会社)

キーワード：ウェアラブルデバイス、オーバーツーリズム解消、CSCW、遠隔観光案内

我々は，京都を観光する旅行客に，体験を通して京都の深い魅力に気づいてもらうための施策として，旅行客と対話しながら新たな案内体験を与えるウェアラブルデバイスを提案する．京都観光と言えば，名所での写真撮影やお土産購入が定番となっており，京都ならではの風情や文化に直接触れる体験が不足している．提案するウェアラブルデバイス「京子さん」は舞妓さんを模したキャラクタを持ち， 「京子さん」を通して遠隔地にいる京都ネイティブからリアルタイムで案内を提供し，ネイティブこそ知る街の魅力に気づくための”ヒント"や街の人と接する"きっかけ"を旅行客に与える．
　本論文では，京都の新たな魅力を伝えるウェアラブルデバイス「京子さん」が，ひとり旅行客にどのような案内体験を与えるのかを検証するため，京都市伏見区の商店街において実証実験を行った，結果として，「京子さん」の存在は旅行客と街の方とのコミュニケーションを促進することが明らかとなり，京都の魅力の再発見に繋がった．さらに，案内者は遠隔で「京子さん」を演じることで，演じながら案内することを楽しむという新たな観光案内の形の可能性も明らかとなった．