2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[1L3-GS-10] AI応用:行動経済学

2024年5月28日(火) 13:00 〜 14:40 L会場 (52会議室)

座長:中条 雅貴(東京大学)

13:00 〜 13:20

[1L3-GS-10-01] 位置情報データを用いた来店行動の行動経済学的予測

〇中野 領也1、葉山 晋乃介1、村田 裕人1、辻川 凜1、星野 崇宏1,2 (1. 慶應義塾大学、2. 理研AIPセンター)

キーワード:機械学習、位置情報データ、行動経済学、小売店、店舗選択

昨今、小売企業におけるデータベースの利活用は進展している。特に、店舗ごとの顧客来店予測を行い、顧客ごとの販促や店舗出店戦略等に活用されており、関連する研究も進んでいる。しかし、これらの研究は、主に自店舗や同企業の購買データの活用に焦点を当てており、顧客ごとの行動履歴や他店舗の来店を考慮した研究は数少ない。そこで、本稿では、個人単位の位置情報データを用いて、顧客ごとの行動履歴や他店舗の来店を考慮した変数を作成し、来店予測モデルを構築する。本稿の意義は主に2点ある。1点目は、位置情報データと電話帳データのみ用いている点である。対象者の行動履歴を位置情報データのみで把握しており、購買データ等、限られた店舗からでしか取得できないデータは利用していない。2点目は、行動経済学的な知見を活用して行動履歴に関する変数を作成している点である。具体的には、対象者毎の習慣形成やロイヤリティ、店舗の探索意欲等の変数を作成している。分析した結果、上記のデータを用いて、高い精度の来店予測モデルを構築できた。また、行動経済学的な変数は来店予測モデルに大きく寄与することが明らかになった。

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