2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[2T1-OS-23] 社会科学・人文科学分野の行動インサイトを活用した機械学習と最適化

2024年5月29日(水) 09:00 〜 10:00 T会場 (62研修交流室)

オーガナイザ:戸田 浩之(横浜市立大学)、倉島 健(NTT人間情報研究所)、深澤 佑介(上智大学)

09:20 〜 09:40

[2T1-OS-23-02] 連続時間における現在バイアス下の意思決定モデル

〇赤木 康紀1、金 秀明1、倉島 健1 (1. 日本電信電話株式会社)

キーワード:現在バイアス、行動変容、行動経済学

現在バイアスとは,直近のコストや利益を過剰に大きく評価してしまうバイアスのことであり,人間の長期的な目標達成行動の成功を阻害しうる.
現在バイアスを数理的にモデリングし,それに基づいて適切な介入を行うことで目標達成を支援する方法論は,行動経済学分野において重要な研究対象となっている.
既存研究として,解析的な取り扱いが容易な数理モデルが提案されているが,このモデルでは離散的な時間間隔しか扱うことができず,また扱うことのできる割引関数が限定的であるという問題点があった.
本研究では,このモデルを変分法を用いて連続時間に拡張したモデルを提案する.
提案モデルは連続時間における人間の行動を記述することができるだけでなく,広いクラスの割引関数を取り扱うことができるという利点がある.
さらに,我々はこのモデルにおいて介入の最適化問題を考え,最適な介入戦略を理論的に導いた.

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