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[1D4-OS-24b-02] 情報検索行動を考慮した論文推薦システムの開発
キーワード:推薦システム、論文推薦、情報検索行動、コンテンツベースフィルタリング
学術論文の急速な増加に伴い,研究者は関心のある論文を見つけることが難しくなる.この状況を改善するため,論文推薦システムが開発され,研究者が効率的に関連論文を発見できるよう,適切な論文を推薦する役割を果たしている.代表的な手法であるコンテンツベースフィルタリングは,基本的に論文全体の類似度に基づいて関連論文を推定する.しかし,ユーザの情報検索行動の研究によると,関連論文を調査する際,全体の類似度を確認するだけでなく,特定のセッションは自身の関心に合致するか(例えば,候補論文が自身の関心のある手法を使うかどうか)も重視する.本研究では,この行動を考慮したコンテンツベースフィルタリング手法を提案し,より多くの関連論文を推薦することを目指す.具体的には,論文全体の内容を考慮するだけでなく,特定された「研究背景」,「提案手法」,「実験結果」の3つのセクションも考慮した上で,それぞれに重みを付与してユーザの関心を反映する.DBLPデータセットを用いた評価実験では,precision@5,recall@5,MRR,MAPの指標において,提案手法が6つの従来手法より性能が向上することを確認した.
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