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[1E3-GS-10-02] マーク付きHawkes過程を用いた減速波の伝播に基づく交通事故リスクの定量化
キーワード:事故リスク、交通事故、ショックウェーブ、Hawkes過程
我々は交通事故の削減に貢献するべく、交通事故の起きる予兆を捉え、その状況から事故のリスクを定量化する方式を研究している。定量化した事故のリスクをもとに、ドライバーへの注意喚起を行うことで、交通事故の予防に役立つと考えている。これまでの研究により、複数の車両が連鎖的にブレーキをすることで生じる減速波の伝播が、交通事故の発生と高い関連があることが判明している。本稿では、減速波の伝播発生時にその空間の速度が時系列的に激しく変化することに着目し、速度の変動係数をマークとしたマーク付きHawkes過程を用いて、リスクの定量化手法を提案し、提案手法を実際の交通プローブデータに適用した結果について報告する。実データでの評価結果として、我々の方式により減速波の伝播の発生状況に応じて事故リスクを適切に定量化できていることを確認した。また、実際に事故が発生したいくつかのケースにおいては、減速波の伝播を捉えて事故の発生前にリスクが増加していることを確認した。
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