[1Q4-GS-10] AI応用：魚・リハビリ・スポーツ

[1Q4-GS-10-02] 粒子フィルタによる養殖魚の魚体重分布の逐次推定

〇麻生 英樹¹、椿 真史¹、小林 純也²、峯下 由衣²、永野 一郎² (1. 国立研究開発法人産業技術総合研究所、2. 株式会社ニッスイ)

キーワード：養殖、魚体重分布推定、逐次モンテカルロ法、粒子フィルタ

養殖において，生簀内の魚の状態を日々リアルタイムに把握することは，育成状況の確認や異常の検知，出荷計画立案等のために重要である．特に，魚体重については，平均値だけでなく体重分布の変化を把握することが望ましい．近年，生簀内にカメラを投入して複数の魚の体形（尾叉長や体高等）を計測し，体形情報から体重を推定することで体重分布を推定することが行われているが，操作コスト等の理由によって間歇的な計測しかできないことも多い．本発表では，過去の魚体重が計測されていない日および現在から水揚げ予定日までの魚体重分布を推定するために，粒子フィルタとスムーザを組み合わせて用いる手法を提案し，実際の養殖生簀のデータに適用して評価した結果について報告する．