2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[1Win4] ポスターセッション1

2025年5月27日(火) 15:30 〜 17:30 W会場 (イベントホールD-E)

[1Win4-01] 隠れ状態をもつリズム現象の遅延座標系を用いた位相推定

〇八幡 晃一郎1、名村 憲尚 1、加藤 譲2、中尾 裕也1 (1.東京科学大学、2.公立はこだて未来大学)

キーワード:力学系、Physics-informed machine learning

リズム現象は実世界で生物から工学の幅広い分野で観察されている.これらはリミットサイクル振動子としてモデル化され,位相縮約理論は相互作用するリミットサイクル振動子の同期現象を理解するのに有用である.位相縮約理論では,リミットサイクル振動子の状態を漸近位相と呼ばれる単一の変数で表現し,この漸近位相をデータドリブンで推定する手法も多く提案されてきた.位相オートエンコーダーはオートエンコーダを用いて漸近位相をデータドリブンで推定する手法である.位相オートエンコーダを含む従来研究では系の全ての状態が観測できることを仮定していたが,現実の系は隠れ状態をもち観測できる状態は限られている.本研究では,隠れ状態をもつリミットサイクル振動子に対して,観測可能な状態の遅延座標系を用いられるように位相オートエンコーダーを拡張することで,隠れ状態をもつようなリミットサイクル振動子での位相推定を可能とした.

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