[1Win4] ポスターセッション1

[1Win4-90] 医学論文データベースPubMedを用いた人工知能と電子記録に関する論文タイトルの動向分析

〇小林 奈美¹ (1.渋谷長寿健康財団)

キーワード：人工知能、電子医療記録、テキストマイニング

近年、医学領域でも機械学習を中心に人工知能の利用が進んでいるが、生成AIの影響は十分に把握されていない。生成AIの臨床応用を検討するため、信頼度の高い医学論文データベースPubMedを用い、2020年から5年間に掲載された論文を対象に、Artificial IntelligenceとElectronic Recordを検索ワードとしてヒットした論文タイトルの動向をテキストマイニングの手法により分析した。2020年から2024年までの論文タイトルを1年ごとにユーザーローカルAIテキストマイニングを使用して、共起関係の図、単語の出現頻度、共起頻度を出力、動向を比較分析した。さらに日本人著者の5年間の論文タイトルについても同様に分析した。対象論文数は7836件（うち日本人著者154件）で、機械学習、自然言語解析、電子健康記録、予知などは変化なかったが、21年以降にロボット支援手術が登場し、24年には大規模、言語学習モデル、現実、プライマリケア等が登場した。世界的には生成AIの影響が示唆された一方、日本人の研究では、泌尿器のロボット支援手術や機械学習などの単語が特徴的だった。