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[2E4-OS-4a-05] われわれが存在すると信じているような知能は、本当に存在するのか
ウィーナーのサイバネティクスから再考する
キーワード:サイバネティクス、知能、情報
我々は知能が存在するということを信じているがゆえに、その知能を人工的に作れるかどうかを問題にすることができる。しかし果たして、我々が存在すると信じているような知能は現実に存在するのだろうか。
知能は人間の尊厳のなかでも特権的なものである。とくに知能を理性(=ロゴス)と言い換えたならば、その特権性は歴史的かつ文化的な深度をもつことを即座に理解することができる。逆に言えば、それだけ知能というものには、我々のなかに深く根付く文化的な先入見が纏わりついているということでもある。
このことを踏まえると、知能とは、自明な現象というよりもまずは人間が人間の社会を組織化し、機能させるために生み出した「概念」であるという可能性が見いだされる。だとすると、そのように概念化されることになるところの現象は、我々が信じているようなものとは本性的に異なるものであるかもしれない。
そしてそのことは、「知能」として概念化されているところの現象を直截に問う可能性を開くことになる。本発表では、このような問いを問うものとして、ウィーナー晩年の「情報」と「伝達」の概念を題材に考えていく。
知能は人間の尊厳のなかでも特権的なものである。とくに知能を理性(=ロゴス)と言い換えたならば、その特権性は歴史的かつ文化的な深度をもつことを即座に理解することができる。逆に言えば、それだけ知能というものには、我々のなかに深く根付く文化的な先入見が纏わりついているということでもある。
このことを踏まえると、知能とは、自明な現象というよりもまずは人間が人間の社会を組織化し、機能させるために生み出した「概念」であるという可能性が見いだされる。だとすると、そのように概念化されることになるところの現象は、我々が信じているようなものとは本性的に異なるものであるかもしれない。
そしてそのことは、「知能」として概念化されているところの現象を直截に問う可能性を開くことになる。本発表では、このような問いを問うものとして、ウィーナー晩年の「情報」と「伝達」の概念を題材に考えていく。
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