2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[2F5-OS-39b] 創作者と人工知能が創る創作の未来

2025年5月28日(水) 15:40 〜 17:20 F会場 (会議室1001)

オーガナイザ:上野 未貴(京都情報大学院大学),大澤 博隆(慶応義塾大学),森 友亮(東大先端研/慶應SFセンター),森 直樹(大阪公立大学)

17:00 〜 17:20

[2F5-OS-39b-05] こころを創る: 大規模言語モデルによる創作者と物語の心の未来

〇上野 未貴1 (1. 京都情報大学院大学)

キーワード:エージェント設計、創作支援、大規模言語モデル、創作者と人工知能、対話型AI

対話型 AI は,大規模言語モデル(LLM)の登場により飛躍的な進化を遂げた.キャラクタ設計に関する提案も増加する中で,物語創作者をモデル化したキャラクタとの対話が可能になれば,物語世界の深層や文化背景をより鮮やかに理解し,感情的なつながりを得る新たな体験を提供できるだろう.
一方で,現行の対話システムには課題も多い.例えば,明治の文豪が現代の電化製品に詳しく答えるなどキャラクタが時代背景や性格にそぐわない発言をする場合や,物語設定と矛盾する言及をする場合,没入感が損なわれる恐れがある.
本研究では,対話ログを例示しながら,「キャラクタと物語設定の再現」と「ユーザ体験の質の向上」を同時に実現する設計指針を提示する.この指針は,エンターテインメントや教育,創作支援など,多分野への応用が期待される.この指針に従って,Web アプリケーションを構築し,ユーザ実験により高い満足度を得た.
さらに,物語応用の視点を取り入れることで,AI 技術が単なるツールを超え,人々に新たな物語体験や文化的価値を提供する存在となることを目指す.

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