15:40 〜 16:00
[2L5-GS-1-01] 車両軌跡の大規模データを用いた人の移動パターンのネットワーク分析
キーワード:データ分析、GPS、空間ネットワーク
GPS技術の発達により位置情報データの取得が容易になり、人や物の流れの分析が広く行われるようになった。一方で、その多くは携帯電話のGPSデータを利用しており、自動車等の特定行動手段に特化した軌跡データに関しては事例が多くない。そこで本研究では、自動車による人の移動をネットワークとしてモデル化し、その構造的分析を試みた。対象としたネットワークは、岐阜県海津市における自家用車の移動データに基づいた、車両と地点をノードとした大規模二部グラフのネットワークである。大規模な軌跡データが可視化と定量的評価の難しさを伴う中、ネットワークモデルを用いることで、構造特性を数値的に評価しつつ、視覚的にも直感的に理解可能な分析が可能となる。また、ネットワーク化することで、人々の移動の周期性や特定地点の果たす役割にも焦点を当てることが可能となる。ネットワーク構築の結果、次の2つの結果が得られた。①二部グラフ内でコミュニティ検出を行うことで,人々の生活圏をよく分割し,それぞれのコミュニティに対する分析が可能となる.②スーパーマーケットのようなネットワークのハブノードとして地域の中心的役割を果たす地点が存在する。
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