2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-37 AIを用いた空間・時系列データのモデリング手法と応用

[2M4-OS-37a] AIを用いた空間・時系列データのモデリング手法と応用

2025年5月28日(水) 13:40 〜 15:20 M会場 (会議室1008)

オーガナイザ:田部井 靖生(理化学研究所),沖 拓弥(東京科学大学),竹内 孝(京都大学),藤井 慶輔(名古屋大学),武石 直也(東京大学),西田 遼(産業技術総合研究所)

14:20 〜 14:40

[2M4-OS-37a-03] デジタルイラストマップを用いた観光客の分散化

〇髙橋 徹1,3,4、上田 洋1、上野 桃香2、橋元 優周2、青木 桃子1、久保 圭祐1、池谷 薫1、相場 令1 (1. 株式会社Stroly、2. 株式会社エートスAI、3. 慶應義塾大学SFC研究所、4. 特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアチブ)

キーワード:人流データ分析、生成AIを用いた行動分析、観光客の分散化、行動変容、デジタルイラストマップ

近年,人気観光地におけるオーバーツーリズムが深刻化しており,観光客の流れを適切に管理するためのデータ駆動型の戦略が求められている. 本研究では,京都市嵯峨嵐山エリアにおける「嵯峨嵐山周遊ガイド」の公開を通じて,観光客の分散化を目的に設計されたデジタルイラストマップの情報提供手法やUX/UIデザインが,利用者の移動行動に与える影響を検証した.具体的には,利用者の移動軌跡やデジタルスタンプラリー参加データなどのログデータを収集し,その影響を定量的に評価した.さらに,生成AIを用いた行動傾向の類型化分析も行った.その結果,デジタルイラストマップによる観光客の誘導効果を分析し,スタンプラリーの有効性を定量的に評価するとともに,スタンプラリーなしでも分散効果を及ぼす可能性のある観光客層が存在することを示唆した.これらの結果から,デジタルイラストマップはデータ駆動型の観光施策の設計と改善に有効であり,オーバーツーリズム緩和に向けた実践的手法としての有用性が示された.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード