2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[2P4-OS-2a] 計算社会科学

2025年5月28日(水) 13:40 〜 15:20 P会場 (会議室801-2)

オーガナイザ:鳥海 不二夫(東京大学),榊 剛史(ホットリンク),笹原 和俊(東京科学大学),瀧川 裕貴(東京大学),吉田 光男(筑波大学)

14:40 〜 15:00

[2P4-OS-2a-04] アバターコミュニケーションサービスにおけるアバター同一性とオンラインソーシャルサポート、サービス利用満足度の関係

〇高野 雅典1、横谷 謙次2、阿部 修士3、加藤 隆弘4、高 史明5 (1. 株式会社 サイバーエージェント、2. 徳島大学、3. 京都大学、4. 九州大学、5. 東洋大学)

キーワード:オンラインソーシャルサポート、アバター同一性、交差効果遅延モデル

アバターを介したオンラインコミュニケーションは豊かなオンライン社会的体験を提供する。この体験はオンラインソーシャルサポートを強化する。オンラインソーシャルサポートは利用者のメンタルヘルスを改善するため、インターネットが普及した現代社会において重要である。複数の研究からアバターとユーザの主観的同一性の向上がオンラインソーシャルサポートを促進することが示唆されている。ただし現状の証拠の多くは相関関係であり因果関係については証拠が不十分である。本研究の目的はアバターコミュニケーションにおけるオンラインソーシャルサポート促進について知見を得ることである。そのためにアバター同一性とオンラインソーシャルサポートの因果関係について証拠を得るために、2時点間の変化を交差遅れ効果モデルによって分析を行った。その結果、オンラインソーシャルサポートとアバター同一性は相互に強化し合うことがわかった。また両者はユーザの満足度指標(NPS, 継続利用意向)も向上させることがわかった。これは事業者のユーザ間のオンラインソーシャルサポート促進(ユーザの利益)が事業者の利益になることを意味する。

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