[2Q5-GS-3] 知識の利用と共有：

[2Q5-GS-3-04] CtoC プラットフォームにおける異常行動ユーザーのコミュニティ 分析

〇足立 竜馬¹、三宅 悠介²、鳥海 不二夫¹ (1. 東京大学、2. GMOペパボ株式会社)

キーワード：コミュニティ分析、CtoC

近年、CtoCマーケットが急速に成長し、個人間取引が活発化している。しかし、プラットフォーム上では不正行為が課題となっており、特に「お気に入り」機能を悪用した評価操作が問題視されている。本研究では、ハンドメイドCtoCプラットフォーム「minne」のデータを分析し、異常なお気に入り行動をとるユーザー（異常行動ユーザー）の行動特性とその市場への影響を明らかにする。特定の条件を満たすユーザーを異常行動ユーザーと定義し、ネットワーク解析を用いてコミュニティ構造を抽出した。その結果、異常行動ユーザーは特定のコミュニティに集中し、影響が限定的であることが判明した。さらに、サンキーダイアグラムを用いた時系列分析により、異常行動ユーザーのコミュニティ内での定着傾向が確認された。本研究は、不正行動の特性を解明することで、プラットフォームの健全性を向上させるための指針を提供することを目的とする。