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[2S4-GS-2-01] 時系列データの周波数を考慮したAutoencoder
キーワード:異常検知、オートエンコーダー、時系列データ
通信事業者には通信故障発生時の迅速な対応が求められている.故障対応のためにはトラヒック量(時系列データ)を監視する必要があり,そのため,時系列異常検知は重要な技術となっている.既存研究では時系列異常検知のために,深層学習モデルの1つであるAutoencoder(AE)による再構成誤差を用いた研究がある.しかし,AEの学習は入力データの幾何学的な形状に大きく依存し,例えば,トラヒック量など時系列データが複雑な周期を持つ場合には再構成誤差が大きくなる.この課題解決のために本発表では,時系列データの周波数情報を組み込んだAutoencoder with frequency-encoded decoder(AE-FED)を提案する.AE-FEDではAEのdecoderの入力に,時系列データの周波数を三角関数でエンコードした特徴量を追加することで,周期がある時系列データに対して再構成を理論保証することが可能である.実験では人工的に生成した周期がある時系列データに対してAE-FEDとAE含む比較手法を用いた異常検知を行い,AE-FEDがAUCを最大化することができた.
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