[2Win5] ポスターセッション2

[2Win5-42] 説得エージェントの拡張戦略設計と意図変化を用いた自動評価手法の提案

〇中野 雄斗¹、野末 慎之介¹、渡邉 陽太郎³、髙﨑 環³、赤間 怜奈^1,2、鈴木 潤^1,2 (1.東北大学、2.理化学研究所、3.株式会社 PKSHA Technology)

キーワード：対話システム、説得対話、戦略設計、説得対話の自動評価、思考の連鎖

説得対話エージェントは行動変容を促す上で有用だが，ユーザの意図や意欲に大きく依存している．本研究では，対話を通じたユーザの意思の変化を定量化してより詳細に把握するため，平均意思変化（Average Intention Shift，AIS）という評価指標を導入する．さらに，行動科学や社会心理学などの知見を活用した拡張版の説得戦略の枠組みを提案する．ユーザシミュレータを用いて本手法を評価したところ，説得の成功率やAISなどの指標において有意な向上が確認された．特に対話前の意思が低いユーザへの説得に有効であり，最適な戦略は対話前の意思によって異なることから，意思に応じて動的に戦略を適応させる必要性が示唆された．