2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3F1-GS-10] AI応用:生成AI

2025年5月29日(木) 09:00 〜 10:40 F会場 (会議室1001)

座長:比嘉 恭太(日本電気株式会社)

09:00 〜 09:20

[3F1-GS-10-01] アートディレクターのアイデア発想プロセスを用いたLLMのFine-tuning手法の提案および評価実験

〇新納 大輔1、並河 進1、松下 仁美1、阿部 由吾2 (1. 株式会社電通、2. 東京大学 AIセンター)

キーワード:大規模言語モデル、専門的スキルモデル化、アートディレクション、アイデア発想、審美眼モデル化

近年,テキストから画像を生成する拡散モデルの発展により,自動的なビジュアル作成が容易となった.しかし,専門家の深いアイデア発想プロセスが欠如すると,広告やデザイン分野では十分なクオリティが得られにくい.本研究では,アートディレクターの「課題設定」「メタファー設定」「配色や構図の検討」などの思考過程をテキスト化し,大規模モデルにFine-Tuningする手法を提案する.生活者1,000名を対象としたオンライン評価実験の結果,提案手法による生成画像は従来モデルと比較して8指標で5%~12%の有意な向上(p<0.001)を示した.特にインパクトや比喩表現の面で大きな改善がみられ,専門家の思考をモデルに取り込む有用性が示唆される.

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