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[3G4-GS-6-02] 「生きづらさ」を抱える人のチャット相談へのLLMの適用可能性
キーワード:LLM、DPO、自殺対策
日本は他の先進国と比べ自殺死亡率が高く, 自殺念慮や生きづらさを抱えた人の支援が社会課題となっている. 自殺志願者の低減や生きづらさを感じない社会を目指した取り組みとして, 民間団体等によるSNSを用いたチャット相談サービスがある. インターネット・ゲートキーパーと呼ばれるこれらのサービスは, 相談者の自殺念慮を低減する効果があることが報告されているが, 寄せられる相談数に対し支援者が不足している. 本研究では, 実際に運営されるチャット相談窓口でのやり取りのテキストデータ約13万件を用い, 大規模言語モデル(LLM)に指示チューニングをはじめとしたアラインメント(調整)を施すことで, 現場をサポートするためのLLMを作成した. 調整後のモデルでは, 実際の窓口相談スタッフの応答との類似度が上昇したうえに, 1応答当たりの丁寧語と傾聴表現の割合が増し, 危険な表現が減少したことから, チャット相談に対する応答生成モデルとしての適用可能性が示された.
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