2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3I5-GS-11] AIと社会:

2025年5月29日(木) 15:40 〜 17:20 I会場 (会議室1004)

座長:中臺 一博(東京科学大学)

15:40 〜 16:00

[3I5-GS-11-01] 就職活動におけるAI倫理問題に着目した教育手法の構築と検証のフレームワーク―ネットワークモチーフ分析を通した考察

〇邵 騰飛1、楊 添翔2、後藤 正幸1、高橋 真吾1 (1. 早稲田大学、2. 慶応義塾大学)

キーワード:就職活動、AI倫理、ネットワークモチーフ、ケースメソッド

日本の就職活動は,新卒一括採用や終身雇用制度などの慣行を背景に,社会全体に大きな影響を及ぼしている.AI技術の急速な進展に伴い,採用過程に多様なAI技術が導入されているが,それに伴うバイアスや公正性,倫理面でのリスクを十分に管理する仕組みは未だ整備されておらず,AI倫理教育の必要性が高まっている.本研究は,このような就職活動におけるAI倫理の課題に着目し,ケースメソッドを用いた教育手法を構築,実践するとともに,教育効果を定量的および定性的に評価する枠組みを提案する.具体的には,AI 倫理問題に関するケーススタディを作成し,ケースメソッドを適用した教育実験を実施した.参加者に対しては,教育前後に定量評価項目と定テキスト回答項目のデータを収集し,形態素解析でテキスト回答を分析する.形態素で構築されたネットワークに対しモチーフ分析を行う.その結果,教育前後でネットワーク構造に顕著な変化が見られ,公正性に関わる観点を中心に大きな変化が確認された.これらの成果は,公正かつ倫理的な採用プロセスの確立に寄与するともに,他分野におけるAI倫理教育の実現にも貢献し得る可能性を示している.

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