[3M5-OS-7b] 可視化とAIと科学・文化・社会

[3M5-OS-7b-01] 視覚分析過程を編纂するキュレーションのための方法論の提案

〇脇田 建¹、伊藤 正彦²、佐賀 亮介³ (1. 東京科学大学、2. 北海道情報大学、3. 大阪公立大学)

キーワード：情報可視化、データ可視化、データ分析、ストーリーテリング、テキスト生成

データ分析の過程において、分析者はデータを俯瞰し、仮説を構築し、仮説を検証する作業を繰り返す。対象となるデータは多種多様であり、分析に用いる視覚表現も目的に応じて選択される。数週間に及ぶ複雑な作業を終えた分析者がその結果をまとめるとき、作業中の知見は操作履歴、各種スナップショット、メモに散逸し、分析者の記憶にのみ留まることも多い。この状況は分析過程の想起とレポートの作成を困難にする。レポートの作成に要する負担を軽減しつつ、レポートの読者が分析過程の詳細を理解できることが望ましい。本提案では、レポート編纂の枠組みとして、分析中の作業履歴、図画、注目点、アイデアの発露などの要素を効率的に収集し、レポート編纂段階でそれらの要素を紡いだ知見を叙述し、知見の連鎖を効果的に編む方法論を提案する。これにより、報告書作成の負担を軽減し、読者が分析過程の詳細を深く理解できる環境を構築することを目指す