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[3O6-OS-22b-05] ろう・難聴のための正しい歌唱リズム獲得支援システムの開発
キーワード:ろう・難聴者、音楽アクセシビリティ、歌唱リズム
"補聴器機を装用しても聞き取りは十分にできないが,正しい歌唱タイミングを把握することにより正確なリズムで歌唱できる,ろう・難聴者”を対象に,音源再生と同時に歌詞内のモーラ出現タイミングでのみ一瞬の振動触覚刺激を提示する歌唱支援システムを開発してきた.ろう・難聴者は音楽聴取時,ボーカルの区別や聞き取りが困難である.ボーカル音声そのものが聞き取りにくいため,その区間のリズムを推測することや,聞き間違いによって誤った歌唱リズムを獲得することがある.誤った歌唱リズムを正しいと認識しているため,自力で修正は困難である.そこで,聞き取りにくさを改善するため,楽曲から歌詞に対応するモーラ出現開始時刻を推定し,振動触覚刺激でタイミングを提示する方法を考案した.しかし,特殊モーラについて音響学的アプローチでは違和感のある時刻推定となるため,ヒトの感覚を反映したアプローチが必要である.歌唱リズム獲得における困難さを,ろう・難聴者の音楽活動とそこでの障壁の一つとして紹介する.音楽活動をするろう・難聴者は多いが,音楽活動で感じる障壁は様々であり,テクノロジーによる支援を期待する.
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