2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-5 創造性とAI

[3Q1-OS-5] 創造性とAI

2025年5月29日(木) 09:00 〜 10:40 Q会場 (会議室804)

オーガナイザ:渡辺 修平(リコー),菅野 太郎(東京大学),松尾 豊(東京大学),草彅 真人(リコー),原田 亨(リコー),小泉 光司(Brunel University London)

10:20 〜 10:40

[3Q1-OS-5-05] 顔表情分析に基づくファシリテーションスキルの抽出と創造性への影響に関する検討

王 雲傑1、〇蜂須賀 知理1、菅野 太郎1、吉野 悠太2、渡辺 修平2 (1. 東京大学、2. 株式会社リコー)

キーワード:創造性、顔表情分析、ビジネスミーティング、ファシリテーションスキル

本研究は、オンライン会議の普及により顕在化した会議参加者の状態把握やコミュニケーションの質に関する課題を解決し、会議の創造性を向上する方法の提案を⽬的としている。 本稿では、顔表情に表出する感情および会議参加者間での感情伝搬が会議の創造性と関係すると考え、これらの関係性を明らかにすることを⽬指す。具体的には、会議中の顔表情感情を分析するために、EfficientNet V2の畳み込み層を改良した顔表情感情検知システムを構築し、企業における実際の会議データに基づく会議参加者の顔表情感情データベースを作成した。また、会議の創造性指標として発話内容のテキスト分析を用いた新たな評価指標を構築した。41件の会議データの解析結果より、創造性の低い会議では参加者に「恐れ」の表情が多く観察されることが分かった。そこで、ファシリテーターの顔表情をコントロールした実験を実施し、ポジティブな顔表情が会議のアイデア創出数を増加させる可能性を確認した。将来的には、マルチモーダル情報を統合したシステムの構築により、対面形式やハイブリッド環境での会議にも適用可能な創造性向上手法の構築を目指す。

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード