[3Win5-52] 熟練度評価のためのUI操作特徴量と主観評価に基づく指標の有効性の検証
キーワード:ユーザーインターフェース、熟練度評価、操作特徴量、主観評価、ペイントソフト
ユーザーの熟練度に適応したUI(ユーザーインターフェース)は,パフォーマンスの向上に寄与するが,その実現には熟練度の評価が必要である.先行研究では,UI使用時の行動履歴データから抽出した操作特徴量を用いて,熟練度(タスク試行回数)を予測している.しかし,熟練度予測における各操作特徴量の重要度や,ユーザーの主観的な評定に基づく熟練度評価については十分に検討されていない.そこで,本研究では,タスク試行回数を客観的な熟練度と定義し,熟練度評価における操作特徴量および主観的な評定の重要度を調べる.実験参加者がペイントソフトを使用し,ファイル選択等を含むタスクを15回繰り返した.その際の,22名分の行動履歴データと主観評価スコアを収集した.行動履歴データからは,マウスの停止回数等の39種類の操作特徴量を抽出した.操作特徴量および主観評価スコアを入力とした決定木モデルを用いてタスク試行回数を回帰し,その際の重要度を算出した結果,操作特徴量の重要度が高く主観評価スコアの重要度が低かった.つまり,客観的な熟練度の評価において,ユーザーの主観評価よりも操作特徴量の方が有効である.
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