2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3Win5] ポスターセッション3

2025年5月29日(木) 15:30 〜 17:30 W会場 (イベントホールD-E)

[3Win5-53] ドメイン適応を用いたCNN-GRUハイブリッドモデルによる少量脳波データからの運動想起判別

〇早川 諒1、佐久間 拓人1、加藤 昇平1 (1.名古屋工業大学)

キーワード:脳科学

脳活動により外部機器を直接制御可能にするBCIは,運動機能障碍者のリハビリテーションや生活支援等への応用が期待される.実応用において,ユーザの少ないデータで学習可能であり,モバイル化が可能なほど十分に計算コストの低いものが望まれる.本研究ではこれまでに,CNNとGated Recurrent Unit(GRU)のハイブリッドモデルを提案し,ウィンドウサイズの削減による計算量の削減を実現している.GRU適用前と比較すると,計算時間,パラメータ数はともに約23%,ウィンドウサイズは約96%削減された.その他に,3つのデータセットに対して判別性能を調べた.2クラス分類を前提とするBCIにおいて,実用上十分な正解率である70%以上の被験者数が176人中144人,全体正解率80.6%を得た.このモデルのトレーニングにはユーザ本人の脳波データは必要としないが,ユーザ本人と同様の環境で取得された,総試行数が数千以上の大規模なデータセットの存在を前提としている.これに対し本稿では,ドメイン適応を利用することによって少量脳波データで利用可能な脳波判別モデルの開発を目指す.

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