2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3Win5] ポスターセッション3

2025年5月29日(木) 15:30 〜 17:30 W会場 (イベントホールD-E)

[3Win5-57] ガウス過程事後分布集合に対する主成分分析を用いた感性の個人差の要約

長方形に対する美的評価を例に

〇田中 翔1、石橋 英朗2、小森 政嗣1 (1.大阪電気通信大学、2.九州工業大学)

キーワード:感性

人は,連続的な物理量の入力に対して「美しさ」という心理量を出力する内的な効用関数を,それぞれ有していると考えることができる.本研究では,この効用関数を「感性」と呼ぶ.感性は個人ごとに異なる一方,まったく無関係というわけでもない.本研究では,感性の個人差を要約し,その個別性と共通性を可視化する手法として,ガウス過程事後分布集合に対する主成分分析(GP-PCA)の適用を試みた.題材として,長方形の縦横比に対する美的評価(いわゆる黄金比への好み)を取り上げる.黄金比(1:1.618)は歴史的に「美の原理」として取り上げられてきたが,実際には他の縦横比を好む人も存在することが指摘されており,依然として未解決の問題である.本研究では,大学生20名に多様な縦横比をもつ長方形の美的評価を7段階のリッカート尺度で回答させ,得られた評価データを用いてガウス過程回帰を行い,各個人の効用関数を推定した.さらに,推定した事後分布集合にGP-PCAを適用することで,感性がどのように共通成分と個別成分に分解されるかを検討した.結果は,感性研究におけるGP-PCAの有効性を示している.

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