[4E1-OS-12a] 知能の統合と創発 - 自律化、汎用化・実世界化へ -

[4E1-OS-12a-04] コレクティブLLMエージェントダイナミクス

〇相良 陸成¹、寺尾 光一郎²、岩橋 直人² (1. 静岡県立大学、2. 岡山県立大学)

キーワード：コレクティブLLM、マクロミクロダイナミクス、統計力学

近年，多数のLLMを協調的に活用する研究が活発であり，これらの研究は主に次の三つのカテゴリーに分類される；１）Test-time-scaling としてLLMのタスク遂行能力を向上させることを目的とした研究，２）より精度の高い社会シミュレーションを実現するための研究，３）人間とAIやAI同士の社会的な協力を探求する研究．これらの各カテゴリーからは，従来のアプローチでは得られなかった多くの貴重な知見が得られている．これらの知見を統合し，統一された理解を構築するために，根底にある数理的原理を解明する必要がある．本研究では，統計力学に基づいてLLMエージェント集団のダイナミクスを分析し，高度な知的システムの実現のための創発的な能力について議論する．