[4E2-OS-12b] 知能の統合と創発 - 自律化、汎用化・実世界化へ -

[4E2-OS-12b-03] 海馬体と扁桃体の脳参照アーキテクチャ統合

感情適応型ナビゲーションの機能仮説構築へ向けて

〇谷口 彰¹、藤井 淳史¹、中島 毅士¹、宮本 竜也²、田和辻 可昌^3,4、山川 宏^3,4 (1. 立命館大学、2. 早稲田大学、3. 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ、4. 東京大学)

キーワード：脳参照アーキテクチャ、海馬体、扁桃体、恐怖条件付け、空間認知

脳参照アーキテクチャ駆動開発では、これまで海馬体や扁桃体といった比較的に明確な機能を有する脳の領野単位でのアーキテクチャが構築されてきた。
海馬体は空間認知やエピソード記憶において極めて重要な役割を果たし、扁桃体は適応的な恐怖条件付けに不可欠である。
本稿では、隣接する脳領域である海馬体と扁桃体の二つの脳参照アーキテクチャの統合を通して、領野間をつなぐ解剖学的構造を明らかにする。
また、領野間の相互作用がどのように空間認知と恐怖条件付けの機能を関連付けるかを考察し、機能仮説の構築へとつなげる。