[4F2-OS-30b] AIによるスマートマニュファクチャリングとシステム健全性管理

[4F2-OS-30b-02] システム安全成立性評価における生成AIによる自働修正の実現可能性

〇岡田 遼嗣¹、大濱 吉紘¹ (1. （株）豊田中央研究所)

キーワード：人-AI協働設計、リスク評価、ChatGPT、プロンプトエンジニアリング

本研究では、システム設計活動における、人とAIによる協働設計及び評価の実現を目指している。先行研究では、設計者が提供するシステム・空間設計情報を用いた、リスク評価支援ツールを提案した。しかし、必要十分な評価を行うために必要となる、記述抽象度が均一化された設計情報を手動で作成することは難しい。本論文では、先行研究の提案手法を題材に、生成AIを用いて設計情報の記述抽象度を均一化するための自働修正の実現可能性を、実験的に確認する。具体的には、生成AIによる設計情報の修正プロセスを4つの情報処理機能に分割し、知識量が異なる2つの大規模言語モデルを用いて、各機能における知識量及び知識の引き出し方法の影響を評価する。先行研究のユースケース図及びアクティビティ図を対象に評価を行った結果、記述抽象度の均一化には、プロンプトエンジニアリングのような知識の引き出し方法が、より重要であることが分かった。