2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4I3-GS-11] AIと社会:

2025年5月30日(金) 14:00 〜 15:20 I会場 (会議室1004)

座長:木村 大地(NTTコミュニケーションズ株式会社)

14:40 〜 15:00

[4I3-GS-11-03] 協調的な工学設計時における収束的思考の脳内メカニズムの解明

〇佐藤 洸誓1、三上 玄1、小泉 光司1、上田 一貴1、長藤 圭介1、横山 悠久2 (1. 東京大学、2. 株式会社リコー)

キーワード:創造性、収束的思考、協調、工学設計、脳波

工学設計時の創造的思考には, アイデアを評価し選択する収束的思考が重要となる. また, 工学設計の現場ではヒトとの協調のほか, ヒトとAIとの協調が発生することが考えられる. 本研究は, 協調的な工学設計時における収束的思考の脳内メカニズムを解明するために, 収束的思考を要する工学設計課題を個人・ヒトとの協調・AIとの協調の3条件下で遂行した際の脳波を解析した. また, アイデアの有用性・実現性評価の正確性との関連の検討を行った. AIとの協調条件では, 有用性・実現性ともにアイデア評価の正確性の向上がみられた. また, 脳波解析の結果では, AIとの協調条件ではヒトと協調条件と比較して, β帯域において有用性評価時に収束的思考に関連する脳領域である左背外側前頭前野および協調に関連する領域である右頭頂側頭接合部の活性化がみられた. 工学設計時の収束的思考においては, AIとの協調時に脳内の協調的処理が高まり, アイデア評価の正確性が促進される可能性が示唆された.

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