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[4J2-GS-5-04] システム故障が分散動的避難誘導システムにおよぼす悪影響の抑制
キーワード:マルチエージェントシミュレーション、分散問題解決、避難誘導、レジリエンス
火災などの避難環境は,ほとんどのシステムにとって過酷な環境であり,避難支援システムそのものが必ずしも正常に動作するとは限らない.我々はこの問題に対処するために,分散処理を使った動的避難誘導システムの研究を進めている.これは建物各所に設置した避難標識が,独立にピアツーピア通信を行う事で,システム全体として効率的な避難誘導を行うものであり,単一故障点を持たないことから,構成要素の一部が故障しても全体として機能を維持することができる.マルチエージェント・シミュレーションを使った評価の結果,火災の強さに比例して構成要素が故障するシナリオでは,本システムは故障が発生しないシナリオとほぼ同等の避難誘導を行うことが示された.一方,故障がランダムに発生するシナリオでは,避難誘導の性能が低下することが分かった.本研究では,空間補完と持続的誘導というふたつの戦略を導入することでこの問題に対処し,ランダムシナリオにおいてもほぼ同等の性能を発揮できる事を示した.
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