2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4L1-OS-36] 日常生活知識とAI

2025年5月30日(金) 09:00 〜 10:40 L会場 (会議室1007)

オーガナイザ:福田 賢一郎(産業技術総合研究所),江上 周作(産業技術総合研究所),宮田 なつき(産業技術総合研究所),Qiu Yue(産業技術総合研究所),鵜飼 孝典(富士通),川村 隆浩(東京大学),市瀬 龍太郎(東京科学大学),岡田 慧(東京大学)

09:20 〜 09:40

[4L1-OS-36-02] グラフRAGを用いた営農技術に適したスキーマによる知識グラフ化

〇大友 将宏1、小林 暁雄1、石原 潤一1、桂樹 哲雄1、米丸 淳一1、森 翔太郎2、橋本 祥3、木村 泰知4、坂地 泰紀5、川村 隆浩1 (1. 農業・食品産業技術総合研究機構、2. 株式会社ヒミカ、3. 筑波大学、4. 小樽商科大学、5. 北海道大学)

キーワード:農業情報、大規模言語モデル、グラフRAG

日本の農業においては、超高齢化社会に伴い農業従事者の数が大幅に減少しており、深刻な問題に直面している。さらに、農業従事者に対して営農指導を行う国家資格を持つ普及指導員も減少し続けている。農研機構は「研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)」の一環として、普及指導員を支援するための農業に特化したLLMの構築を進めている。さらにハルシネーション対策として、文章情報を外部知識として参照するRAGシステムを開発している。より高品質なシステムを目指して、本研究では農業知識を表現した知識グラフを外部知識として参照するグラフRAGシステムの開発を試みた。知識グラフの構築には、都道府県や各農業団体が営農技術の普及を目的として公表している栽培マニュアルや経営類型等の文書を対象とした。これらは文章に加えて、農業者の日々の作業に直結したデータである栽培暦や経営指標といった情報が表形式であることが多い。そのため、文章と表形式の情報を一つの知識グラフとして表現できるようにした。結果として、文章だけのRAGシステムよりも正確に専門的な回答をできるシステムを開発できた。

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