2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4L1-OS-36] 日常生活知識とAI

2025年5月30日(金) 09:00 〜 10:40 L会場 (会議室1007)

オーガナイザ:福田 賢一郎(産業技術総合研究所),江上 周作(産業技術総合研究所),宮田 なつき(産業技術総合研究所),Qiu Yue(産業技術総合研究所),鵜飼 孝典(富士通),川村 隆浩(東京大学),市瀬 龍太郎(東京科学大学),岡田 慧(東京大学)

10:20 〜 10:40

[4L1-OS-36-05] 日常生活の行動と環境を考慮可能なリスクアセスメント手法

〇川辺 有哉1、能崎 直紀1、佐々木 駿輔1、大野 美喜子2、北村 光司2、西田 佳史1 (1. 東京科学大学、2. 国立研究開発法人 産業技術総合研究所)

キーワード:リスクアセスメント、デジタルツイン、日常行動、傷害予防、ホームセイフティー

生活環境での不慮の事故は,子供と高齢者の死因の上位を占めており,大きな社会問題となっている.本研究では,現在入手できる生活事故に関する大規模なデータベースを用いた疫学的評価を可能とし,さらに,生活空間内の物体およびそこでの行動を考慮可能とする新たな生活ベース・リスクアセスメント手法を提案した.また,提案手法の実現可能性を検証するためのプロトタイプシステムを構築した.構築したシステムは,事故データベース, スマートフォンや情報端末に搭載された3Dスキャン機能,RGBカメラの姿勢データを計測する機能, 様々なリスクを評価しリアルタイムおよび事後的に可視化する仮想空間表示機能から構成されるデジタルツイン・システムである.本研究では,傷害リスクの定量的評価のため,過去の事故データをもとにして,日常行動に随伴して物体によって引き起こされる傷害の重症度を評価する行動随伴重症度を新たに定義し,デジタルツイン・システムに実装した.模擬環境における検証実験により,異なる行動経路や異なる物体の配置などによる平均重症度の変化を評価可能であることを確認した.

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