2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4L2-GS-10] AI応用:医療応用

2025年5月30日(金) 12:00 〜 13:40 L会場 (会議室1007)

座長:佐野 大河(日本電信電話株式会社 社会情報研究所)

12:00 〜 12:20

[4L2-GS-10-01] U-Netを用いた胸部X線画像左右反転防止システム開発の検討

〇岡田 圭伍1,2 (1. 横浜市立大学大学院データサイエンス研究科、2. 昭和大学横浜市北部病院 放射線技術部)

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キーワード:胸部X線画像、左右反転防止システム、領域検出

X線画像は画像解像度や患者誤認などを確認するため,検像システムを介して画像サーバーに送信する.胸部X線画像は通常,立位で後ろ前撮影を行うが,立位が不可の患者には前後ろで撮影を行うため,画像反転処理を実施する.しかし,誤った画像反転処理を行い検像システムへ送信し,さらに検像者が左右反転に気が付かないと,左右反転画像を送信してしまうインシデントが発生する.肺野は左右で形体が異なることに着目し,輪郭をセグメントし,左右反転防止システムの構築が可能か検討した.日本放射線技術学会が公開するラベル付き胸部X線画像データベースminiJSRT_databaseを用いて, 胸部X線画像から肺野領域を抽出するU-Netベースのセグメンテーションモデルを構築した.昭和大学横浜市北部病院で別途収集した胸部X線画像50症例を対象として,前記モデルを用いて肺野領域を抽出した.疑似的に左右反転した画像と元の画像で肺野領域のIoUを算出したところ,0.64と低値を示した一方,正常な画像同士のIoUは0.94と高値を示した.このことから,肺野のセグメンテーションによって画像の誤反転を正確に検出できることが示された.

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