2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4O2-OS-29a] デジタル人文学とAI

2025年5月30日(金) 12:00 〜 13:40 O会場 (会議室1010)

オーガナイザ:大向 一輝(東京大学),嘉村 哲郎(東京藝術大学),亀田 尭宙(人間文化研究機構),中村 覚(東京大学)

13:20 〜 13:40

[4O2-OS-29a-05] SLAPUPワークショップの実践による重層的な統計史料データ空間の形成とデジタル体験環境の創出

〇佐々木 響希1、中小路 久美代1、山本 恭裕1 (1. 公立はこだて未来大学)

キーワード:地方史統計史料、データの重層化、市民参加型ワークショップ、デジタルアーカイブ

本研究では,統計史料データの行間を読み解くことを核とした市民参加型ワークショップ SLAPUP (Statistics Landscape Projections over Unseen Past) のデザインと実践に取り組む.SLAPUPのセッションは,多数の地方史統計史料を対象に,参加者が自身の経験や知識を基に様々な形式で統計史料を読み解き,気づきや疑問点を自由にアノテーションしながら進行する.セッションの中で,参加者同士が議論し合ったり同じ統計表に対して行われた過去のセッションの記録を辿ったりしながら考えを膨らませていくことで,統計史料データに関連づける形でさらなる触発や知識が連鎖的に創出されると考えられる.本研究の目的は,多数の統計史料データを基盤としたSLAPUPワークショップの実施記録を蓄積することで重層的なデータ空間を形成するとともに,それを体験可能にするデジタルアーカイブを構築することである.本論では,このような知的触発を促すために必要な環境や表現のあり方を考察し,重層的なデータ空間をアーカイブ上でどのように展開すべきかを論じる.

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