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[4O3-OS-29b-01] サンスクリット文献『リグ・ヴェーダ』の詩人が使用する固有名詞に基づくネットワーク分析
キーワード:サンスクリット、ネットワーク分析、固有表現
本研究では、サンスクリット最古の文献『リグ・ヴェーダ』の詩人間の関係性や特徴を明らかにすることを目的に詩人が使用する固有名詞のネットワーク分析を行った。従来の研究では、詩節内容や使用語句などを用いた分析が中心であったが、本研究では詩人が使用する固有名詞に注目し、家系ごとの特徴や詩人間のつながりを可視化した。Grassmann の辞書を用いて固有名詞を抽出し、詩人とその家系を特定した上で、ネットワークを構築した。その結果、Kaṇva 家は他の家系と明確に区別されるコミュニティを形成していることが判明した。この特徴は、地理的・言語的独自性を示す先行研究の結果とも一致する。また、Indra や Agni などの頻出神格は、ネットワークにおいて中心的な役割を果たすことが確認された。
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