2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[13p-1D-1~26] 15.4 III-V族窒化物結晶

2015年9月13日(日) 13:15 〜 20:15 1D (141+142)

座長:斉藤 真(三菱化学),岡田 成仁(山口大),岩谷 素顕(名城大)

14:45 〜 15:00

[13p-1D-7] PECVD法により成膜したSiO2マスクの品質がHVPE成長におけるGaNの選択成長に与える影響

〇(M1)板垣 憲広1、河原 慎1、山根 啓輔2、岡田 成仁1、井本 良1、本山 慎一3、小林 貴之3、只友 一行1 (1.山口大学院理工、2.豊橋技術科学大学、3.サムコ株式会社)

キーワード:ハイドライド気相成長法、窒化ガリウム

GaNは現在の主流となっているSiに代わるパワーデバイス用半導体材料として期待されている。ハイドライド気相成長法(HVPE法)は高品質なGaN基板を得る成長方法の一つであるが、更なる転位密度の低減が求められている。高密度の転位を低減するための代表的な方法として選択成長法(SAG法)がある。そこで幅広いマスクを用いたSAG法では、成長領域を大幅に限定することができ、劇的な転位低減が期待できる。しかしながら、HVPE成長では、マスク上にGaNが堆積する可能性が高くなることを我々は報告してきた [1]。このマスク上に堆積したGaNはSAG法による転位低減の大きな妨げとなる。本研究はGaNテンプレート上へのSiO2マスク成膜条件が、SiO2マスクの品質及びHVPE法を用いたGaNの選択成長に与える影響について調査した。